パリャーソ(谷川賢作pf&続木力harm)〜ピアノとハーモニカご機嫌なデュオを聴く〜
谷川賢作(ピアノ)&続木力(ハーモニカ)in成城。
この頃はまだコロナの影響も少なく、超満員のお客さん。20年来のデュオユニットに酔いしれた。
この2人の演奏はいつでも安心して聴ける。
この日も「6月のうた」「地平線」など、パリャーソでならではの賢作さんの名曲の数々を存分に味わった。
メロディーメーカー谷川賢作、おそるべし。
「6月のうた」は私も賢作さんとの木管四重奏のユニット"であるとあるで"で何回も演奏している名曲だが、続木さんのハーモニカを聴いてしまうと、やっぱりハーモニカだなぁ!と思うのである。
木管楽器では出せない官能的な響きがたまらん。
特に、頬を撫でるようなフレーズの吹き始め。衝撃音ぽい音の突っかかりがまったく無く、ぬるっと歌い始めることができるのが、どんな管楽器にも真似できないところではないだろうか。
私の今月の目標は、これだ!
ハーモニカのようなアタックで吹き始めたい。
いつも続木さんの顔を思い浮かべて練習している。(顔を思い出してできるものではない笑)
休憩時間に続木さんに色々ハーモニカのことを伺った。
驚いたことに、ハーモニカという楽器は2〜3ヶ月しかもたない消耗品だそうだ!
これは常識なのか?
私が知らなかっただけなのか?
中にある金属のリード部分の消耗が激しく、リードがヘタったり折れたりしたら、楽器ごと新しくするのだそうだ。
クラリネットのリードと同じではないか!
それが楽器と一体化してるから、楽器ごと変えるしかないのだ。
折れたリードを飲み込んでしまうアクシデントもあるとか。
なんという不経済、、、家には不要になった楽器がゴロゴロしているそう。
「なかなか捨てられなくてね」
そうでしょうとも。クラのリードだってなかなか捨てられないもの。
ハーモニカという身近に思える楽器も、知らないことだらけだ。
クラシック、ジャズ、邦楽などの分野を問わず、ミュージシャンそれぞれの苦労があるなぁと思ったことでした。
かろうじて自粛要請の前に聴けたステキなライブ、小さなライブハウスならではの親密感はまた特別なもの。
早く安心してライブを楽しめるようになりますようにと願ってやまない。
今日の一句
春の宵頰撫でるハーモニカの音