中村哲さんのこと

ペシャワール会の会報最新号が届いた。

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我が家は中村哲さんの活動を知った20数年前からペシャワール会の会員になっている。著作や会報で、砂漠がどのように緑の農地に変わったか、陰ながら見守って来たつもりだ。

この会報の発行日12/4に中村哲さんは亡くなった。

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最新号には、「凄まじい温暖化の影響」〜年々悪くなるアフガニスタンの自然状況について〜(危惧するのはテロではなく、温暖化による気候変動だと強く言っている)、「水路を守る柳について」、「灌漑事業の強力な支持者だった緒方貞子さんについて」の3つの文が中村さんから寄せられている。

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中村さんが殺害されたと知って、私も多くの人と同じように「なぜ?よりによって彼が?あなたたちのために尽くしているのに!」と、テロリストに詰め寄りたい気持ちになった。

 

しかし改めて中村さんの文を読んで思うのは、憎むべきはテロリストではなく、干ばつや水害を繰り返し引き起こす温暖化であり、貧困なのだということ。

人は耕す土地があって、農作業ができて、農作物が存分に収穫できて、家族が一緒に暮らせるなら、決してテロリストはならない、と彼はいつも書いている。

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地球を守ることがすべてに繋がる、ということを1番知ってほしい人たちが、1番鈍感で無関心なのが何より悲しい。